2026年5月23日

迷ったらこれだけ押さえれば大丈夫!
大腸カメラ前日の食事──検査食・NG食材・前日スケジュールを院長が解説
大腸内視鏡検査を受けるうえで、「前日の食事」は最も重要な準備の一つです。腸がきれいに空っぽになっていないと、ポリープや早期がんを見落とす原因になるため、前日の食事は「検査の質を決める」と言っても過言ではありません。
苦痛を徹底的に軽減する、その観点から前日の食事にも苦痛をかけたくない。その思いから、「前日に何を食べればいいのか・何を避けるべきか」を、分かりやすくまとめました。
1. 前日に食べていいもの(OK食材)
ポイントは、「消化が良い・繊維が少ない・脂っこくない」ことです!
OKな主食
・白米(できれば おかゆ がおすすめ)※味付けは塩のみ、ふりかけ・海苔・雑穀はNG
・素うどん(つゆは透明系。わかめ・ねぎ・天かすなど具材は入れない)
・食パン(耳は避けて白い部分のみ。バターはごく少量なら可)
OKなおかず
・白身魚の煮付け
・卵料理(ゆで卵・卵焼き・茶碗蒸し)
・豆腐・湯豆腐
・鶏ささみ、脂肪の少ない鶏むね
OKなスープ類
・具なし味噌汁
・コンソメスープ
・ポタージュ(粒なし)
OKなお菓子・飲み物
・ビスケット(繊維なし)
・ゼリー(果肉なし)
・ポカリ・アクエリ
・お茶(緑茶・麦茶OK)
2. 前日にNGの食材(残渣が残りやすいもの)
前日の食べると、大腸内に残りやすく、検査の邪魔になるので、必ず避けてください。また便秘気味の方は前々日から避けていただくといいです。
ポイントは硬いもの、繊維質が多いもの、脂っこいものです!
絶対NG!
・野菜全般(葉物・根菜・きのこ・海藻)
・こんにゃく、寒天
・玄米・雑穀米・シリアル
・脂っこい肉(焼肉、唐揚げ、ステーキ)
・揚げ物
・果物(特に皮・種・繊維)
・ゴマ・ナッツ・豆類
・カレー・ラーメン・中華料理
特に避けるべき3つ!
・繊維が多いもの(野菜・海藻・きのこ)
→ 腸にこびりつき、見え方が悪くなります
・脂っこいもの
→ 消化が遅く、腸に残る
・種・皮・粒が残るもの(ゴマ・玄米・ベリー類)
→ そのまま大腸に出てきて視界の妨げに
3. 検査前日のおすすめの1日食事
朝食
洋食派
食パン(耳なし)+バター少量
卵料理
具なしスープ
和食派
白ごはん
卵焼き
具なし味噌汁
昼食
うどん(かけ or ざる)
湯豆腐 or 白身魚の煮付け
夕食(夜は特に軽めに。脂質は徹底的に避けること。)
おかゆ or 白米少量
茶碗蒸し
白身魚または豆腐
具のない味噌汁
4. 検査前日の検査食について
当院では「前日専用の検査食セット」もおすすめしています。理由は、食べてOKなものだけがセットされているため、失敗が少ないからです。
消化に優しい
腸に残らない
内視鏡の見え方が抜群に良い
患者さんからも「これなら安心して食べられる」と好評です。味も美味しいです!
5. 検査前日のスケジュール
朝〜昼食
普段通りでOK(ただしOK食に限る)
夕食
遅くとも20時頃までには軽い夕食をとる(おすすめメニュー参照)
就寝前
21時頃までには当院でお渡しする前日に使用する薬を使用(錠剤や液体のものをその方の排便状況に合わせて事前に処方します)
6. まとめ
・正確な大腸カメラ検査を行うためには前日の食事が大切!
・OK・NGを守るだけで腸の見え方が大きく改善
・夜は軽く・低脂質・繊維ゼロに
・専用検査食がもっとも確実
・前夜には軽い下剤で準備完了
・「前日の食事をどうするか」は、多くの患者さんが不安に感じる部分です。当院では医師および看護師が前日の食事からしっかり丁寧に説明します。ご安心ください。
執筆者情報
田中大貴
資格)内科認定医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、消化管学会専門医、肝臓病専門医、プライマリケア認定医・指導医、総合診療科特任指導医

