生活習慣病
(糖尿病・高血圧・脂質異常症)
生活習慣病
(糖尿病・高血圧・脂質異常症)
高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症
健診の数値が気になったときが、
からだを見直すきっかけです。
あなたの暮らしに合う治療を、一緒に考えます。
「症状はないけれど、健診で異常を指摘された」「薬を始めるべきか迷っている」「いくつもの病気をまとめて相談したい」。そんなときも、当院へご相談ください。
生活習慣病は、自覚症状がないまま進むことがあります。治療の目的は、数値を整えながら、将来の脳卒中・心筋梗塞や腎臓病などを防ぎ、今の生活を長く続けられるようにすることです。遺伝や体質も関わるため、ご自身を責める必要はありません。
血圧・血糖・脂質・尿酸に加え、腎機能、脂肪肝、睡眠なども確認。複数の病気や薬を、総合診療の視点で整理します。
当院では、管理栄養士による栄養指導を生活習慣病治療の大切な柱と位置づけています。医師の診療とつなげながら、一人ひとりの暮らしに合う食事の工夫を具体的にご提案します。
他の医療機関や職場で受けた健診結果もご相談いただけます。「要再検査」「要精密検査」「要治療」の指示がある場合は、症状がなくても受診しましょう。
「食事に気をつけて」で終わらせず、
毎日の食卓で、何をどう変えるかまで。
生活習慣病の治療では、日々の食事を整えることが大切です。薬が必要な方にとっても、食事療法は治療を支える基盤になります。当院では、医師による診療と管理栄養士による栄養指導を組み合わせ、継続して取り組める方法を一緒に考えます。
大切なのは、好きなものを一律に禁止することではありません。食べる楽しみを大切にしながら、病気や検査結果に合わせて、量・組み合わせ・食べる時間を調整していきます。
「外食が多い」「家族と別の食事は難しい」「何から変えればよいか分からない」。管理栄養士が普段の食事や生活時間を伺い、実践しやすい工夫を一緒に考えます。
主食に主菜・副菜を組み合わせる、麺類の汁を残す、飲み物を見直すなど、普段のお店で選べる方法を相談します。
食事の時間、夜遅い食事、間食の取り方を確認。準備にかけられる時間やご家族との食事も踏まえて調整します。
最初から完璧を目指さず、まず一つの目標から。できたことと難しかったことを振り返り、次の方法を考えます。
糖尿病の食事に加え、減塩や脂質の調整、腎機能への配慮など、必要な内容を整理してお伝えします。
食事の内容や時間、外食・間食・飲酒の習慣、ご家族との食事などを確認します。いつもの食事の写真や記録があれば、具体的な相談に役立ちます。準備がなくてもご相談いただけます。
減塩、主食の量、脂質の取り方など、必要な工夫は一人ひとり異なります。医師の治療方針と合わせて、まず取り組めそうなことを具体的に相談します。
検査値や体重の変化とともに、実践できたこと、難しかったことも振り返ります。必要に応じて目標や方法を調整し、続けられる食生活につなげます。
健診で異常を指摘された段階から、薬で治療している方、食事改善に行き詰まった方まで。栄養指導をご希望の方は、診察時または受付でお声がけください。
家庭血圧を知ることが、血管を守る第一歩。
血圧は毎日変動します。診察室の1回の数値だけでなく、普段の血圧と生活背景を大切にします。
高血圧は、血圧が高い状態が続く病気です。症状がなくても心臓・脳・腎臓などに負担がかかるため、健診で指摘されたらご相談ください。病院とご自宅で値が違うこともあり、複数日の記録をもとに判断します。
| 検査・測定項目 | 数値の目安 |
|---|---|
| 診察室で測る血圧 | 上が 140 mmHg以上、または下が 90 mmHg以上 |
| 家庭で測る血圧 | 上が 135 mmHg以上、または下が 85 mmHg以上 |
上記は高血圧の診断の目安で、治療の目標値とは異なります。1回の測定だけで決めず、年齢・持病・ふらつきなども踏まえて目標を相談します。
塩分の摂りすぎ、肥満、飲酒、運動不足、睡眠不足に加え、遺伝的な体質や加齢も関わります。生活のせいだけで起こる病気ではありません。
腎臓病、ホルモンの異常、睡眠時無呼吸症候群などが原因になることがあります。若い方の高血圧、急な悪化、薬を使っても下がりにくい場合は原因を調べます。
高血圧が続くと、脳卒中、狭心症・心筋梗塞、心不全などのリスクが高くなります。症状が出る前から管理することが大切です。
腎機能の低下や大動脈の病気などにつながることもあります。血圧と併せて、尿検査や腎機能も確認します。
家庭血圧、服薬状況、食事・睡眠・飲酒などを確認し、必要に応じて血液検査、尿検査、心電図などを行います。症状や検査所見に応じて、画像検査や睡眠時無呼吸症候群の評価、専門医療機関への紹介を検討します。
減塩・体重管理・運動を支援し、血圧の高さや合併症に応じて降圧薬を組み合わせます。薬の効果だけでなく、むくみ、ふらつき、腎機能や電解質の変化なども確認しながら調整します。CT検査を全員に行うわけではありません。
塩分を控えることが大切と分かっていても、実際の食事で何を変えればよいか迷うものです。管理栄養士が汁物・調味料・加工食品・外食などを一緒に確認し、おいしさを保ちながら減塩できる工夫をご提案します。
トイレを済ませ、朝食・降圧薬の服用前に測ります。上腕式の血圧計を使い、椅子に座って1〜2分安静にしてから測定しましょう。
朝・夜とも原則2回ずつ測り、両方の値を記録します。腕を心臓の高さに合わせ、測定中は話さず、記録を受診時にお持ちください。
減塩は1日6g未満を目標に、汁物を飲み干さない、調味料は「かける」より「つける」など、取り組みやすいことから始めましょう。
白衣高血圧の可能性があります。反対に、病院では正常でも家庭で高い「仮面高血圧」もあります。家庭での平均値と臓器への影響を確認し、治療や経過観察の方針を決めます。
生活習慣や体重の変化によって減薬できる方もいますが、継続が必要な方もいます。薬で正常になっている可能性があるため、自己判断で中止せず、記録を見ながら相談しましょう。
安静にして測り直しても上が180、または下が120mmHg以上の場合は、速やかに医療機関へ相談してください。胸痛、息苦しさ、突然の激しい頭痛、手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状があるときは、数値にかかわらず119番で救急要請してください。
家庭血圧は、できるだけ毎日同じ条件で測ることが大切です。一般的には、朝は起床後1時間以内・排尿後・朝食や服薬の前、夜は就寝前に測ります。測定前は1〜2分ほど座って安静にし、上腕式の血圧計を使用するとよいでしょう。
当院では、診察室の血圧だけでなく家庭血圧を重視しています。測定した数値を血圧手帳やアプリなどに記録してお持ちいただくと、普段の血圧の状態を判断しやすくなります。
朝の血圧が高い状態が続く「早朝高血圧」は、診察室での血圧が正常でも見逃されることがあります。まずは数日〜1週間程度、朝と夜の血圧を同じ条件で記録してみてください。
朝の血圧が高くなる背景には、薬の効果が十分に持続していない場合のほか、睡眠不足、睡眠時無呼吸症候群などが関係していることもあります。当院では家庭血圧の記録も確認しながら、必要に応じて原因を調べます。
上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)は、どちらも血管の状態を評価する大切な指標です。どちらか一方だけが高い場合でも、年齢や家庭血圧、ほかの病気などを含めて評価する必要があります。
1回の測定値だけで判断せず、家庭で複数回測った記録を確認することが重要です。気になる数値が続く場合は、血圧の記録を持ってご相談ください。
若い方でも高血圧は起こります。特に、これまで正常だった血圧が急に高くなった場合や、生活習慣だけでは説明しにくい高血圧では、腎臓病、ホルモンの異常、睡眠時無呼吸症候群などが原因となる「二次性高血圧」が隠れていないか確認することがあります。
当院では、必要に応じて血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲン、CT、睡眠時無呼吸症候群の評価などを組み合わせて原因を確認します。
睡眠時無呼吸症候群は、高血圧と関連する病気の一つです。大きないびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気、朝の頭痛などがあり、血圧も高い場合には、睡眠の状態を確認することがあります。
特に複数の降圧薬を使用しても血圧が下がりにくい方では、睡眠時無呼吸症候群が背景にないかを確認することが重要です。当院では必要に応じて検査をご案内しています。
緊張、ストレス、睡眠不足、疲労などによって、一時的に血圧が高くなることはあります。ただし「ストレスのせいだろう」と考えて高い状態をそのままにすると、本来の高血圧を見逃してしまう可能性があります。
家庭血圧を記録し、睡眠時間や仕事の状況なども含めて確認すると原因を整理しやすくなります。高い数値が続く場合は一度ご相談ください。
塩分は、食卓で使うしょうゆや塩だけでなく、汁物、麺類のスープ、漬物、加工食品、外食などから知らないうちに多く摂っていることがあります。まず普段どのような食品から塩分を摂っているかを把握することが大切です。
当院では管理栄養士による栄養指導を行っています。「全部薄味にする」といった一律の方法ではなく、外食の頻度や普段の食事に合わせて、続けやすい減塩方法を一緒に考えます。
適度な運動は血圧管理や体重管理に役立ちます。ウォーキングなど、無理なく続けられる運動から始める方法があります。
ただし、血圧が非常に高い状態や、胸痛・息切れなどの症状がある場合、心臓や腎臓の病気を合併している場合には、運動の強さを調整する必要があります。運動を始める前に現在の状態を確認し、その方に合った方法をご提案します。
高血圧が続くと腎臓の血管に負担がかかり、腎機能が低下する原因になります。一方で、腎臓の病気が原因となって血圧が上がることもあり、高血圧と腎臓は互いに影響し合います。
当院では必要に応じて血液検査や尿検査で腎機能、尿たんぱくなどを確認し、血圧の数値だけでなく臓器への影響も含めて評価します。
まずは慌てず、座って安静にしてからもう一度測ってください。緊張や直前の運動などで一時的に上がることもあります。
一方、非常に高い血圧とともに、強い胸の痛み、息苦しさ、激しい頭痛、意識がおかしい、ろれつが回らない、手足が動かしにくいなどの症状がある場合は、通常の外来受診を待たず救急要請を検討してください。症状がなくても高い状態が繰り返す場合は、家庭血圧の記録を持って受診してください。
血糖の管理を、将来の合併症予防へ。
食事や運動の工夫と、必要な薬物療法。その両方を組み合わせ、あなたに合った方法を考えます。
糖尿病は、インスリンの働きが不足して血糖値が高い状態が続く病気です。初期には症状がなく、健診で見つかることも少なくありません。のどの渇き、尿の増加、意図しない体重減少がある場合は、早めの受診が必要です。
| 検査・測定項目 | 数値の目安 |
|---|---|
| 空腹時血糖 | 126 mg/dL以上 |
| 随時血糖 | 200 mg/dL以上 |
| HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) | 6.5 %以上 |
いずれも「糖尿病型」を示す目安です。血糖値とHbA1cの組み合わせ、再検査、症状などから診断します。HbA1cだけを繰り返して糖尿病と確定することはできません。
HbA1cは最近1〜2か月の血糖の状態を反映します。6.5%未満でも、血糖値の異常や健診での受診指示がある場合はご相談ください。
多くを占める2型糖尿病は、遺伝的な体質に食事・運動・体重・加齢などが関わって起こります。やせていても発症します。また、1型糖尿病、膵臓の病気、薬剤などが原因になる糖尿病もあり、病型に合った治療が必要です。
自覚症状がないまま進むことがあります。見え方に問題がなくても、眼科での定期的な眼底検査が大切です。
血液検査の腎機能に加え、尿蛋白や尿アルブミンなどを確認し、早期の変化を捉えます。
感覚の低下で足の傷に気づきにくくなることがあります。しびれ、痛み、皮膚の傷や変色もお知らせください。
血糖だけでなく血圧、コレステロール、喫煙なども管理し、心筋梗塞や脳卒中の予防につなげます。
血糖値、HbA1c、腎機能、尿検査、脂質、肝機能などを確認し、必要に応じてインスリン分泌などを評価します。血糖が急に悪化した場合や体重減少がある場合は、膵臓などの病気も考慮して、画像検査や専門医療機関への紹介を検討します。
食事・運動療法を土台に、血糖の状態、心臓・腎臓の病気、体重、低血糖の起こりやすさ、生活スタイルを踏まえて薬を選びます。内服薬や注射薬が必要な場合もあり、1型糖尿病や著しいインスリン不足ではインスリン治療が不可欠です。必要に応じて専門医と連携します。
治療目標は一律ではありません。年齢や合併症、低血糖のリスクを踏まえ、無理なく安全に続けられる目標を一緒に決めます。
主食の量や間食、食事の時間などを、普段の生活に合わせて見直します。仕事の時間が不規則な方や、ご家族と同じ食事を楽しみたい方もご相談ください。医師の治療方針や使用している薬も踏まえ、極端な食事制限に偏らない方法を一緒に考えます。
主食を極端に抜かず、主菜・副菜とのバランスを整えます。甘い飲料を無糖の飲み物に置き換える、夜遅い食事や間食を見直すことから始めましょう。
体調に合わせた散歩や、座り続ける時間を減らす工夫を。合併症がある方や低血糖を起こしやすい薬を使う方は、運動の内容・タイミングを医師に確認してください。
2型糖尿病では、体重管理や治療によって薬なしで良好な血糖を保てる「寛解」に至る方もいます。ただし再び悪化することがあり、改善後も定期的な検査が必要です。減薬そのものを目標にせず、合併症を防ぐことを大切にします。
一度ご相談ください。HbA1cだけで糖尿病や境界型とは確定できませんが、血糖が上がりやすい状態の可能性があります。空腹時血糖などと合わせ、必要な検査と生活の見直しを相談します。
薬の種類によっては低血糖が起こります。冷や汗、手の震え、動悸などが出たときの対応や、食事が取れない日の薬の扱いを事前に確認しましょう。意識が悪い、飲み込めない場合は口から飲食させず119番で救急要請してください。
空腹時血糖は採血した時点の血糖値ですが、HbA1cは最近1〜2か月程度の血糖状態を反映する指標です。そのため、空腹時血糖が正常でも、食後に血糖が高くなる方などではHbA1cが高くなることがあります。
一つの数値だけで判断せず、血糖値、HbA1c、食事の状況などを確認して評価します。健診結果をお持ちいただければ、必要な追加検査を整理します。
食事量や体重の変化で血糖が悪化することはありますが、短期間で大きく悪化した場合には、それ以外の原因がないかも確認します。体調の変化、服用している薬、感染症などに加え、状況によっては膵臓などの病気が関係していないか検討することがあります。
当院では総合診療と消化器診療の両方の視点から診察し、必要と判断した場合には院内のCTなども用いて原因を調べます。
強いのどの渇き、水分を多く飲む、尿の回数が増える、理由のない体重減少、強い疲れなどは、血糖値がかなり高くなったときにみられることがあります。
症状がある場合は健診を待たずに受診してください。血糖値やHbA1c、尿検査などを行い、現在の状態を確認します。体調が著しく悪い場合は、より早い対応が必要になることもあります。
糖尿病は、自覚症状がほとんどない時期から血管への影響が進むことがあります。長期間血糖が高い状態が続くと、目、腎臓、神経のほか、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクにも関係します。
そのため、HbA1cを確認するだけでなく、腎機能や尿検査なども定期的に確認することが重要です。必要に応じて眼科など他の診療科とも連携します。
糖尿病、高血圧、脂質異常症は一緒にみられることがあり、複数重なると将来の心筋梗塞や脳卒中などのリスクを考えるうえでも総合的な管理が重要になります。
当院では総合診療をベースに、血糖・血圧・脂質を別々に見るのではなく、体重、腎機能、肝機能、生活習慣なども含めてまとめて診療します。
2型糖尿病、肥満、脂質異常症、脂肪肝は同時にみられることがあります。血糖値だけを管理するのではなく、体重、脂質、肝機能なども合わせて確認することが大切です。
当院の院長は消化器・肝臓領域の専門資格を有しており、糖尿病と肝機能異常を含めて総合的に診療します。必要に応じて血液検査や画像検査を行います。
ウォーキングなどの有酸素運動や、無理のない筋力トレーニングは、血糖管理や体重管理に役立ちます。重要なのは、一時的に激しい運動をすることより、生活の中で継続できる運動を取り入れることです。
ただし、使用している薬や糖尿病の合併症によっては低血糖や運動時の注意が必要です。現在の治療内容や体の状態を確認したうえで、無理のない方法を考えます。
薬を始めるかどうかは、HbA1cや血糖値だけで一律に決まるものではありません。糖尿病の状態、年齢、体格、腎機能、ほかの病気、生活習慣などを確認し、食事・運動療法と合わせて判断します。
薬にもさまざまな種類があり、一人ひとりに合った選択が必要です。当院では検査結果と生活状況を確認しながら、必要な治療をご提案します。
糖尿病の治療薬の種類によっては、血糖値が下がりすぎる「低血糖」が起こることがあります。冷や汗、手の震え、動悸、強い空腹感、ぼんやりするなどの症状がみられることがあります。
同じ症状を繰り返す場合は、自己判断で薬を中止したり量を変えたりせず、使用している薬と症状が起きた時間を確認してご相談ください。意識障害など重い症状がある場合には緊急対応が必要です。
食事療法は、理想的な献立を一時的に守ることよりも、実際の生活の中で続けられる方法を見つけることが重要です。外食の回数、食事時間、よく選ぶメニューなどによって、改善しやすいポイントは異なります。
当院では管理栄養士による栄養指導を行っています。禁止する食品を増やすのではなく、量、組み合わせ、選び方などを普段の生活に合わせて一緒に考えます。
症状がない今から、動脈硬化に備える。
同じコレステロール値でも、目指す数値や治療は一人ひとり異なります。ご家族の病歴や持病も含めて判断します。
脂質異常症は、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が高い、またはHDLコレステロールが低い状態です。症状がほとんどなくても動脈硬化が進むことがあります。
| 検査・測定項目 | 数値の目安 |
|---|---|
| LDLコレステロール | 140 mg/dL以上 |
| HDLコレステロール | 40 mg/dL未満 |
| 中性脂肪(空腹時) | 150 mg/dL以上 |
| 中性脂肪(随時) | 175 mg/dL以上 |
上記は診断基準の一部です。LDLが120〜139mg/dLでも、ほかの危険因子によって対応が必要です。治療目標は、心筋梗塞などの既往や糖尿病・腎臓病の有無によって異なります。
食事、運動不足、肥満、飲酒に加え、遺伝的な体質、糖尿病、甲状腺機能低下症なども関わります。やせている方や食事に気をつけている方でも起こります。LDLが高い状態が続くと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞につながることがあります。中性脂肪が非常に高い場合は急性膵炎にも注意が必要です。
若い頃からLDLが高い、ご家族にコレステロールが高い方や若くして心筋梗塞になった方がいる場合は、家族性高コレステロール血症(FH)を考えます。
年齢、喫煙、血圧、糖尿病・腎臓病、心血管疾患の既往などを合わせて評価します。食事に注意しているのに下がらないことは、努力不足を意味しません。
LDL・HDLコレステロール、中性脂肪に加え、血糖、肝機能、腎機能などを確認します。採血前の食事の影響も考慮し、必要に応じて甲状腺などの検査を追加します。
生活習慣の改善で十分か、早期に薬物療法を組み合わせるべきかを相談します。LDLを下げる治療ではスタチンなどを用い、効果や副作用を確認して調整します。FHが疑われる方や治療が難しい方は専門医療機関と連携します。
LDLコレステロールが高い方と、中性脂肪が高い方では、食生活で見直すポイントが異なります。管理栄養士が検査結果と普段の食事を照らし合わせ、食品の選び方や量、飲酒・間食の工夫を具体的にお伝えします。
肉の脂身、バター、生クリームなどに偏らず、魚や大豆製品も取り入れましょう。野菜、海藻、きのこなどで食物繊維を増やす工夫も役立ちます。
食事全体の量、甘い飲料・菓子、飲酒量を見直します。主食の大盛りが習慣になっていないかも確認し、体重管理と無理のない運動を続けましょう。
多くの場合、症状はありません。体調だけでは状態を判断できないため、定期的な採血で確認します。
薬の効果で正常になっている場合があり、中止すると再び上がることがあります。検査値と将来のリスクを確認して継続・調整を判断します。
脂質を下げる薬で筋肉痛などが起こることがあります。強い痛み、力が入りにくい、尿の色が濃いなどの変化があれば速やかにご相談ください。薬の種類や量を見直す場合があります。
LDLコレステロールは一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれ、高い状態が続くと動脈硬化と関係します。HDLコレステロールは「善玉コレステロール」と呼ばれ、低いことがリスク評価の一つになります。中性脂肪は、食事、飲酒、体重などの影響を受けやすい脂質です。
どれか一つだけを見るのではなく、血圧、血糖、喫煙歴、年齢なども含めて将来の心血管疾患のリスクを考えることが大切です。
HDLコレステロールが低い場合には、喫煙、運動不足、肥満、中性脂肪の高値などが関係していることがあります。HDLだけを上げることを目的にするのではなく、食事、運動、体重、喫煙などを含めて全体のリスクを見直します。
当院ではLDL、HDL、中性脂肪に加え、血糖や肝機能なども確認し、生活習慣病をまとめて評価します。
LDLコレステロールは食生活や体重だけで決まるものではなく、遺伝的な体質、加齢、甲状腺機能などが関係することがあります。そのため、やせている方や食事に気を付けている方でも高くなることがあります。
「生活習慣が悪いから」と決めつけず、数値の程度や家族歴、ほかの検査結果を確認して原因と治療の必要性を判断します。
LDLコレステロールが高く、家族にも高コレステロール血症や若年で心筋梗塞などを発症した方がいる場合には、遺伝性の「家族性高コレステロール血症」も考える必要があります。
健診のLDL値だけでなく、ご家族の病歴も重要な情報です。該当する場合は、健診結果と分かる範囲の家族歴をお持ちのうえでご相談ください。
中性脂肪は食事の影響を受けやすく、採血した時間や直前の食事によって数値が変動することがあります。そのため、健診時の状況や数値の程度によっては、条件をそろえて再検査することがあります。
一度の結果だけで判断せず、普段の食事、飲酒、体重、血糖値なども合わせて確認します。健診結果に採血条件が記載されていれば、その資料もお持ちください。
中性脂肪は、アルコールの飲み過ぎや糖質・エネルギーの摂り過ぎによって上がることがあります。ただし、原因は一つではなく、肥満、運動不足、糖尿病などが重なっていることもあります。
当院では管理栄養士による栄養指導を行っています。「お酒や甘いものを全部やめる」と一律に決めるのではなく、実際の摂取量や検査値を確認しながら改善方法を考えます。
脂質異常症、糖尿病、肥満、脂肪肝は一緒にみられることがあります。脂質の数値だけでなく、肝機能や血糖、体重なども確認することで、生活習慣全体の課題が見えやすくなります。
当院では消化器・肝臓領域の診療にも対応しているため、脂質異常症と肝機能異常をまとめて評価できます。必要に応じて血液検査や画像検査を行います。
ウォーキングなどの有酸素運動や、継続できる範囲の筋力トレーニングは、体重管理や中性脂肪などの改善に役立ちます。運動量を急に増やすより、日常生活の中で継続できる方法を選ぶことが大切です。
高血圧や糖尿病、心臓の病気などを合併している方は、運動の強さを個別に調整する必要があります。現在の状態を確認したうえでご提案します。
脂質異常症の治療薬では、種類によって筋肉痛などの症状が問題になることがあります。ただし、筋肉痛には運動やほかの病気など別の原因もあるため、自己判断で薬を中止せず、まず処方した医師へ相談してください。
症状が始まった時期や服用中のお薬を確認し、必要に応じて血液検査や薬の変更などを検討します。強い筋肉痛や著しい脱力感などがある場合は早めにご相談ください。
女性では、加齢や閉経に伴うホルモン環境の変化などによって、これまで正常だったLDLコレステロールが上がることがあります。体重や食生活が大きく変わっていなくても数値が変化する場合があります。
年齢だけを理由に放置せず、血圧、血糖、喫煙歴、家族歴なども含めて心血管疾患のリスクを確認し、生活改善や薬物療法が必要かを検討します。
痛みを抑え、その先の再発予防まで。
「尿酸が高い」と指摘された方も、痛風を繰り返す方も。発作のない時期を含めて、継続的な管理を支えます。
血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態を高尿酸血症といいます。尿酸の結晶が関節にたまり、急な炎症を起こすのが痛風発作です。尿酸が高い方全員に発作が起こるわけではありませんが、症状がないときも経過を確認することが大切です。
| 検査・測定項目 | 数値の目安 |
|---|---|
| 血清尿酸値 | 7.0 mg/dLを超えると高尿酸血症 |
この数値を超えたら、全員がすぐ薬を始めるわけではありません。尿酸値の推移、痛風発作・結石の既往、腎機能などを踏まえて判断します。
尿酸の作られすぎだけでなく、排出の低下も関わります。遺伝的な体質、腎機能、肥満、飲酒、脱水、一部の薬などを確認します。
足の親指の付け根などが急に赤く腫れ、強く痛むことがあります。感染症など別の原因もあるため、初めての症状や発熱を伴う場合は早めに受診してください。
長く尿酸が高い状態が続くと、発作を繰り返したり、結晶の塊である痛風結節ができたり、関節に障害が残ることがあります。
結石の既往や腎機能を確認します。高血圧・糖尿病・脂質異常症を伴うことも多く、全身の状態を合わせて管理します。
尿酸値、腎機能、尿検査などを確認し、必要に応じて尿路結石などを調べます。発作時は炎症・痛みを抑える治療を行い、長期的には尿酸値を管理して再発を防ぎます。
尿酸を下げる薬が必要な場合は、腎機能や結石の有無などに合わせて選び、少量から調整します。痛みが引いても高尿酸血症が改善したとは限りません。薬の開始・増減・中止は診察で相談してください。
プリン体の多い食品だけに注目せず、食事全体の量、飲酒、甘い飲料、体重管理も含めて相談します。腎機能やほかの持病にも配慮し、過度な制限に偏らない食生活を支えます。
ビールに限らずアルコール自体が尿酸値に影響します。「プリン体ゼロ」でも飲みすぎに注意し、果糖を多く含む清涼飲料水も控えましょう。
食べすぎを見直し、適正体重を目指します。レバーや白子などは量・頻度を調整。脱水を防ぎますが、心不全・腎臓病などで水分制限がある方は主治医の指示を優先します。
発作の炎症が治まっても尿酸の結晶が残っていることがあります。再発予防のため、尿酸値を定期的に確認し、必要な治療を続けます。
健診で受診を勧められた方、繰り返し高い方はご相談ください。まず生活習慣と腎機能などを確認し、薬が必要かを個別に判断します。
治療開始後など、尿酸値が変化する時期に発作が起こることがあります。自己判断で薬を中止・増量せず、発作の治療について受診先に相談してください。
体重や腹囲、肝機能の異常も、血糖や脂質と関係することがあります。飲酒量や薬、ほかの肝臓病の可能性も確認し、必要に応じて検査します。
睡眠時無呼吸症候群が高血圧の背景にある場合があります。「家族に呼吸が止まると言われた」などの症状もお知らせください。
WEBまたはお電話でご予約ください。健診結果、過去の検査結果、お薬手帳、家庭血圧などの記録をお持ちください。
気になっている数値や症状、持病、生活スタイルを伺います。すでにある検査結果も活用し、追加検査の必要性を判断します。
検査結果をご説明し、食事・運動・薬の必要性を一緒に確認します。取り組みやすい生活の目標も具体的に決めます。
数値の変化、副作用、日常生活で困っていることを確認し、治療を調整します。通院や検査の間隔は、状態に合わせてご案内します。
必要な検査によって食事の条件が異なります。予約時にご確認ください。ご自身の判断で絶食したり、薬を中止したりせず、特に糖尿病治療中の方は事前にご相談ください。
はい。他院や職場の健診結果をお持ちください。過去の結果もあると、数値の変化を確認できます。
すべての方に薬が必要とは限りません。数値の程度、合併症、将来のリスクを確認し、生活習慣の改善で経過を見られるか、早めの薬物療法が必要かをご説明します。
お薬手帳と、サプリメントを含め普段使っているものが分かる情報をお持ちください。ほかの医療機関の処方も確認し、必要に応じて処方元と連携して整理します。
間が空いていてもご相談ください。現在の状態を確認して治療を再開します。通院や服薬で負担になっていることもお伝えください。
健診の異常、薬の悩み、生活の工夫。
一つひとつ整理するところから、お手伝いします。
総合診療・内視鏡 タナカ内科
名古屋市名東区牧の里1丁目1501-2

総合診療・内視鏡 タナカ内科
院長 田中 大貴(たなか だいき)
保有資格
執筆者紹介
2012年に藤田医科大学医学部を卒業し、名古屋医療センター消化器内科で診療経験を重ねました。大同病院小児科での勤務を経て、豊田地域医療センターでは総合診療科・在宅診療部に所属し、2024年に副部門長、2025年に部門長を務めています。
現在は、消化器病専門医・消化器内視鏡専門医として胃カメラ・大腸カメラを担当する一方、総合診療の経験を生かして生活習慣病や原因のはっきりしない体調不良まで幅広く診療しています。内視鏡検査では、検査への不安を見逃さず、受けること自体のハードルを下げることを重視しています。
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