2026年10月03日

「食後に胸が焼ける」「酸っぱいものが口まで上がってくる」「横になると胸やけがつらい」。こうした症状は、胃酸などが食道へ逆流することで起こります。今回は、逆流性食道炎の原因や治療、日常生活でできる工夫をご紹介します。
逆流性食道炎はどんな病気?
逆流性食道炎は、胃酸を含む胃の内容物が食道へ戻り、粘膜に炎症やただれを起こす病気です。
胃と食道の境目には逆流を防ぐ仕組みがありますが、その働きが弱まったり、肥満や食べすぎなどでお腹の圧力が高まったりすると、逆流しやすくなります。
代表的な症状は、胸やけと、酸っぱいものが上がってくる「呑酸(どんさん)」です。喉の違和感や長引く咳に関係することもありますが、これらは別の病気でも起こるため、原因を見極めることが大切です。
胃カメラは必要?
胃カメラでは、食道の炎症の程度や、症状の原因となる別の病気がないかを確認します。ただし、胃カメラでただれがなくても、逆流による症状が出ることはあります。
すべての方にすぐ検査が必要なわけではありませんが、症状を繰り返す場合や、薬で改善しない場合には、胃カメラなどで詳しく調べることを検討します。
治療は、胃酸を抑える薬と生活習慣の見直しが基本
薬で胃酸の分泌を抑え、症状を和らげながら食道の粘膜の回復を促します。治療期間は症状や炎症の程度によって異なり、再発を防ぐために継続が必要な方もいます。
薬を飲んでも改善しない場合は、逆流以外の原因が関係していることもあります。自己判断で薬を増やしたり中止したりせず、ご相談ください。
日常生活では、次の工夫が役立ちます。
・食べすぎを避ける。 脂っこい食事やお酒、コーヒーなどで悪化する方は、量や頻度を調整しましょう。
・食後すぐに横にならない。 特に夜間に症状がある方は、夕食から就寝まで、できれば3時間程度空けましょう。
・寝る姿勢を工夫する。 夜につらい場合は、頭だけでなく上半身全体を少し高くすると楽になることがあります。
食べ物の影響には個人差があります。すべてを禁止するのではなく、自分が悪化しやすいものを見つけることが大切です。体重が多い方では無理のない減量、喫煙している方では禁煙も役立ちます。
こんな症状は、早めに受診
食べ物がつかえる、飲み込みにくい、意図せず体重が減る場合は、早めにご相談ください。吐血やタール状の黒い便が出た場合は、速やかな受診が必要です。
また、急な強い胸の痛みや、息苦しさを伴う胸の痛みは、逆流性食道炎と自己判断せず、救急受診してください。
胸やけを我慢せず、ご相談ください
名古屋市名東区の「総合診療・内視鏡 タナカ内科」では、症状に合わせた診察・治療と、必要に応じた胃カメラを行っています。
「いつもの胸やけだから」と放置せず、ご自身に合った治療や生活の工夫を一緒に考えていきましょう。
