2026年5月30日

特定健診は「病気を見つけるため」ではなく、「病気を防ぐため」の検査です
「毎年、特定健診の案内は届くけれど受けていない」
「症状がないから大丈夫だと思う」
そのように考えている方も少なくありません。
しかし、実は高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病は、自覚症状がほとんどないまま進行することが特徴です。
そして気づいたときには、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全などの重大な病気につながっていることがあります。
特定健診は、そうした病気を未然に防ぐための大切な検査です。
特定健診とは?
特定健診は40歳から74歳までの方を対象に行われる健康診断です。
主な目的は、
・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症
・肥満・メタボリックシンドローム
などを早期に見つけることです。
血液検査や尿検査、血圧測定などを通して、将来の病気のリスクを評価します。
なぜ特定健診を受けなければならないのでしょうか?
生活習慣病の怖いところは、「症状がないこと」です。
例えば、
・血圧が180を超えていても元気に生活できる
・HbA1cが高くても体調は変わらない
・コレステロールが高くても痛みはない
ということが珍しくありません。
しかし、その状態を放置すると、
『脳梗塞・脳出血・心筋梗塞・心不全・慢性腎臓病・人工透析』
などにつながる可能性があります。
つまり、特定健診は「今の健康状態を確認する検査」ではなく、
10年後、20年後の健康を守るための検査
なのです。
特定健診で異常が見つかったらどうなるの?
「異常が見つかるのが怖いから受けたくない」
という方もいらっしゃいます。
しかし、本当に怖いのは異常を知らないまま過ごすことです。
例えば、
・血圧が少し高い
・血糖値が少し高い
・コレステロールが高い
という段階であれば、
・食事の改善
・運動習慣の見直し
・体重管理
などによって改善できることも少なくありません。
当院では管理栄養士による栄養指導も行っており、患者さん一人ひとりの生活スタイルに合わせたアドバイスを行っています。
必要な場合には薬物治療も含めてご提案しますが、無理に薬を始めるのではなく、患者さんと相談しながら最適な方法を考えていきます。
当院の特定健診の特徴
当院は「健診をして終わり」のクリニックではありません。
特定健診で異常が見つかった場合、その先の評価や治療まで一貫して対応できます。
総合診療専門医として全身を評価
健診結果だけを見るのではなく、
・家族歴
・生活習慣
・喫煙歴
・飲酒習慣
・体重変化
・将来のリスク
まで含めて総合的に判断します。
「どこまで治療が必要なのか」
「まず生活習慣改善でよいのか」
を一緒に考えていきます。
CTによる詳しい検査が可能
健診で
・胸部レントゲン異常
・長引く咳
・喫煙歴がある
・腹痛や体重減少がある
などの場合には、必要に応じて院内CTでさらに詳しく調べることができます。
大きな病院へ改めて予約を取る必要がなく、早期診断につながります。
胃カメラ・大腸カメラまでスムーズに対応
特定健診では胃がんや大腸がんを完全に見つけることはできません。当院では必要に応じて特定の疾患を見つけるための検診にも対応しています。
特に、
・胃の不調がある
・ピロリ菌感染が心配
・便潜血陽性
・貧血がある
・ご家族に胃がん・大腸がんがいる
といった方は内視鏡検査が重要です。
当院では消化器内視鏡専門医による胃カメラ・大腸カメラを行っています。
健診結果から必要な検査へスムーズにつなげることができます。
当院が目指していること
当院は、
「病気になってから治療する医療」だけではなく、病気になる前に防ぐ医療」
を大切にしています。
高血圧や糖尿病、脂質異常症は、早い段階で見つけることで将来の脳卒中や心筋梗塞を防ぐことができます。
また、必要に応じてCTや内視鏡検査を組み合わせることで、がんや重大な病気の早期発見にもつなげることができます。
症状がない今だからこそ、ぜひ特定健診を受けてみてください。
私たちと一緒に、10年後・20年後も元気に過ごせる身体づくりをしていきましょう。
総合診療・内視鏡 タナカ内科では、特定健診・各種健康診断を実施しています。
健診結果についてのご相談や再検査のご相談もお気軽にお問い合わせください。
執筆者情報
田中大貴
資格)内科認定医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、消化管学会専門医、肝臓病専門医、プライマリケア認定医・指導医、総合診療科特任指導医

