2026年6月07日

風邪とはどんな病気?
風邪(かぜ症候群)は、ウイルス感染によって鼻やのどに炎症が起こる病気です。特に冬に多いイメージがありますが、1年を通してみられます。
原因となるウイルスは200種類以上あり、代表的なものとしてインフルエンザウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、コロナウイルスなどがあります。
ほとんどの場合は自然に改善する病気ですが、高齢者や基礎疾患のある方では肺炎などを合併することもあるため注意が必要です。
主な症状
風邪の特徴は複数の症状を併発することです。最も多いのは『咳・鼻汁・のどの痛み』です。他にも風邪では次のような症状がみられることもあります。
・鼻水・鼻づまり
・くしゃみ
・痰
・発熱
・頭痛
・倦怠感(だるさ)
・関節痛・筋肉痛
症状の出方や残り方には個人差があり、のどの痛みが中心の方もいれば、咳が長引く方もいます。
インフルエンザや新型コロナとの違い
インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスも風邪のウイルスの一種ですが、一般的な風邪が症状が徐々に出てくることが多いのに対し、インフルエンザでは突然の高熱や強い倦怠感が特徴です。
また、新型コロナウイルス感染症では発熱や咳に加え、味覚・嗅覚障害を伴うことがあります。
ただし症状だけで完全に見分けることは難しく、必要に応じて検査を行います。
治療について
風邪の原因であるウイルスそのものを治す特効薬はありません。
そのため治療の中心は症状を和らげる対症療法となります。
・解熱鎮痛薬
・咳止め
・去痰薬
・漢方薬
・点鼻薬
などを症状に応じて使用します。
十分な睡眠と水分補給も回復には重要です。
インフルエンザや新型コロナウイルスに関しては薬があります。早期に診断がつけば体内でのウイルス増殖と感染拡大を抑える効果があるため、症状が早くおさまることが期待できます。
抗菌薬(抗生物質)は必要?
風邪の多くはウイルス感染が原因です。
抗菌薬は細菌に対して効果を発揮する薬であり、通常の風邪には効果がありません。
必要のない抗菌薬を使用すると、副作用や薬剤耐性菌の問題につながるため、当院では診察のうえ本当に必要な場合のみ処方しています。
このような場合は早めの受診をおすすめします
以下の症状がある場合は、肺炎や重い感染症が隠れている可能性があります。
・38℃以上の高熱が続く
・息苦しい
・水分が摂れない
・強い倦怠感が続く
・咳が長引く
・胸の痛みがある
・高齢の方
・小さなお子さん
・持病のある方
「ただの風邪だと思っていたら肺炎だった」ということも少なくありません。
当院の風邪診療
当院では風邪症状に対して、単に薬を処方するだけでなく、
・肺炎ではないか
・インフルエンザではないか
・新型コロナではないか
・気管支喘息が隠れていないか
・副鼻腔炎や中耳炎を合併していないか
などを総合的に評価し診療しています。
必要に応じて迅速検査や胸部レントゲン検査を行い、患者様一人ひとりに合わせた治療をご提案いたします。
まとめ
風邪は誰もが経験する身近な病気ですが、中には肺炎やインフルエンザなど別の病気が隠れていることもあります。
「風邪だから様子を見よう」と我慢しすぎず、症状が長引く場合や不安な症状がある場合はお気軽にご相談ください。
総合診療・内視鏡 タナカ内科では、お子様からご高齢の方まで幅広い風邪症状の診療を行っています。
執筆者情報
田中大貴
資格)内科認定医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、消化管学会専門医、肝臓病専門医、プライマリケア認定医・指導医、総合診療科特任指導医

